二人だけの同窓会

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ネタバレを含みますので、ゲームを一通りプレイしてから読むことをお奨めします。

更新:2001/07/05

○制作者からのコメント

 「二人だけの同窓会」をプレイして下さって有り難うございます。感想などありましたらMessageFormからお聞かせください。

 「二人だけの同窓会」は、ふと立ち読みしたある漫画から着想を得ました。恐らく青年向けの漫画雑誌だったと思います。残念ながら、それがどの雑誌だったのか、作者が誰だったのか、漫画のタイトルがなんだったのかは憶えていません。

 

 その漫画でも、主人公は懐かしい同級生と会いました。主人公が大事にしていたけど紛失してしまった(と思っていた)小さな笛を、実はその女の子が持っていた、というものでした。うろ覚えなので、ハッキリとは思い出せないのが残念ですが。確かその女の子は、結婚退職する送別会の帰りという設定だったと思います。

 もし、ご存じの方がいらっしゃいましたら、漫画のタイトル名、作者名などを教えて頂けると嬉しいです。

 

注意:以下はネタバレになります。

 さて、本題に戻って、このゲームについて。
 「二人だけの同窓会」は、「思い出」をテーマとして、その思い出とすれ違う懐かしさや、風化していく寂しさ、また、一度は離れていったものを取り戻す喜び、そして、思い出はやはり思い出なんだと気づき、思い出がただの記憶ではなく、本当に「思い出」へと変わる瞬間を描いたものです。
 いつまでも変わらないなんて思いこんでた訳じゃない。記憶はいつかは思い出になるものだと分かってる。でも、日々の生活の中ではその記憶さえも忘れがちになる。かつてはごく身近にあってつい昨日のことのようだった出来事が、なにかの拍子に、既に変わっていることに気が付く。自分の近くにない、過去の出来事だったのだと気づく。そして、ふと寂しくなる。
 そんな感じを受け取ってもらえたらいいなぁ、と思って書きました。

 一応、一番のエンドというのは、ロサンゼルスが出てくる話です。ゲーム的にはこれが一番でしょう。これをトゥルーエンドと考えてもらって差し支えないと思います。

 ただ、それとは別に、裏のトゥルーエンドがあります。こちらはエンドというより、ルートです。そのエンドに辿り着くまでに通るシーンも限定した、トゥルールートです。ストーリー的に最も美しくて、自分でもいいなぁと思うルートです。ただ、インパクトや、ゲームとしてのイメージを考えると、どうしても一番のエンドにはなり得ません。そこが、ゲームの難しいところです。だから、一般的には、これは単なる一つのルートにしか過ぎません。でも、とても好きなルートです。

 昔、二人が名コンビだった頃の話をして、主人公を好いていた人がいた話を聞き、結婚してる話を聞き、最後に名刺を交換する。たぶん通ってみればすぐ分かります。お気に入りのルートです。気になる方は探してみて下さい。

 

 ご意見ご感想など頂けると嬉しいです。

      八雲意宇


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