「夏祭り」をプレイして下さって有り難うございます。感想などありましたらMessageFormからお聞かせください。
私の生まれた島根県東部には、多くの祭りがあります。夏の間には、大きな祭りが近隣の市町村でいくつも開催され、盛り上がります。その他、地域ごとに小さなイベントのようなお祭りもありました。
子供の頃はそれが普通だと思っていたのですが、大学に進学して故郷を離れてみると、実はそうではないことが分かってきました。私の生まれ育った地域は、(田舎というだけあってか)意外と祭りやら古い風習やらが多いんだということに気づきました。おかげで自分の故郷が好きになりました。
「夏祭り」はそんな懐かしさと楽しさを思い描きながら作りました。決して非日常ではない、身近な祭りを、身近な人と一緒に楽しむ。そんなシンプルなお話です。
注意:以下はネタバレになります。
「夏祭り」は、「お祭り」の楽しさを軽快に表現したものであると同時に、実は、田村和美と佐々木君という二人の物語となっています。出会った二人と、一年後の二人。二つの時間を同時にこのゲームに盛り込んであります。こういう楽しみ方というのは、ゲームならではじゃないかと思います。
もしまだ一方しかエンドを見てないという方がいらっしゃいましたら、ぜひもう一方のエンドも見て下さい。
念のために説明をしておくと、最初から食べ続けていると、実はそれはヤケ食いだったという話になります。これは出会いの話です。
一方、ずっと我慢し続けていると、一年後の話になります。「太った」と言われたのを気にしてダイエットしてる訳です。こんな風に、自分が選んできた選択肢に、実は! という感じで後から意味づけがなされて驚くというのも、ゲームの楽しみ方の一つでしょう。
なにはともあれ、祭りを楽しんで豪快に飲み食いしてると思ったら、実はただのヤケ食いだったとか、せっかく祭りに行ったのにやせ我慢して屋台の前で唾を飲み込むという、和美という女の子が可愛くて仕方ないです。
ご意見ご感想など頂けると嬉しいです。