ウェルダンUB完全攻略
(最終改訂:2007.05.24)

 ここではウェルダンUBを攻略するために、それぞれの参加者が何をすれば良いのかを考えます。参加が目的ではなく、あくまでも攻略(ボスのフェニを含め全てのモンスを倒すこと)が目的ですので、入門編である「ウェルダンUBの傾向と対策」よりも敷居が高くなってしまうことは予めご了承下さい。

<目次>
 ・競技の準備
 ・右端作戦での心得
 ・右端作戦でフェニが出た場合
 ・右端作戦ではない場合の心得
 ・引きWIZの心得
 ・攻撃的引きWIZによるモンス殲滅
 ・フェニドロップをねらうために
 ・最後に

 文中にしばしば出てくる右端作戦とは、UB最難関と言われるウェルダンUBを攻略するために考え出された作戦です。基本的な戦い方としては、キャラクターが右端の一角に集まり、その周囲に寄ってくるモンスだけを相手すればいい状況を作ることで生き残り、最後にボスを全員で倒すというものです。ベガには2003年の10月頃に初めて持ち込まれました(その時の様子)(他のサーバーではずっと以前から実行されていたようです)。

(※レッツ!アルティメットバトル!では特定の作戦のみを奨励したり、布教することはありません。右端作戦は、以前ほどは見られなくなりましたが、イベントUBやギランUB、あるいはウェルダンUBのBEパターンや、その他戦力が足りない場合などによく使用されるため、ひとつの戦い方として取り上げています。)


<競技の準備>
 本気でウェルダンUBの完全攻略を目指す場合、FULLZELL、FULLDAIでは足りません。その上でMR装備やOE装備を幾ら揃えているかが重要になります。ここでは最低限用意しておくべき装備や、目標とすべき装備を列挙します。
 なお、併記してあるアイテムの価格は参考価格です(ベガ2007年5月)。アイテム価格は変動しますのでご注意を。(各アイテムの取引相場に関してはL.M.P.Turbも参考にどうぞ)

防具
 ウェルダンUBにはブラックエルダーやサキュバスなどが登場します。またフェニックスの魔法攻撃は非常に強力なので、MR装備が重要になります。
 +5B-COMR(MR+20%・600k前後)、+5マジックヘルム(MR+9%・600k前後)は価格も手ごろなので用意しておきましょう。高OE品があるなら尚いいでしょう。
 さらにROMR(MR+5%・15k前後)、できればROMP(MR+10%・3M弱)やCDR(劣化ROMP)、さらに聖戦士の盾(MR+10%・強化してもMR変化なし)、マジックチェーンメイル(MR+5%・強化1ごとに+1%・+5で600k前後)などでMRを強化します。
 ナイトの場合はMR55以上を確保しましょう。MRが55以上あればフェニの攻撃を白pで耐えることができます。できればMR60以上あると良いでしょう。最終的にAC-55(スキン、ブレスドアーマー込み)、MR70以上を目指して装備を整えていきましょう。
 ダークエルフの場合はMR60以上を確保しましょう。完全CON型でない限りHPはレベル45でも400未満なので、フェニの遠距離攻撃一発でHPの2/3以上を削られる可能性があります。できればMR70以上を確保したいところです。
 君主は聖戦士シリーズをいくつか揃え、オーラも含めれば、容易にMR100を達成できますので、MR100を目指しましょう。
 WIZの場合、WISが18あれば+5COMRを用意するだけでMR60以上を確保できます。引きWIZに徹するならMRはさほど重要ではありませんが、できればMR85以上を目指しましょう。
 エルフの場合、魔法だけでMR50以上は確保できます。+5COMRを装備すればMR70以上になります。それだけでも十分ですがMRを上げるに越したことはありません。MR100を目指しましょう。
 ファイアーリングは火の魔法に対する防御力を+30%増やします。取引価格が6M程度と高価ですが、もしあれば対フェニ戦で効果を発揮します。MR100で火リングなしよりも、MR80で火リング2個の方が、受けるダメージは少なくなります。
※ナイトの場合でもAC-50・MR50以上がないと、モンスにBOXされたときの瞬間的な被ダメに耐えられません(白pでも間に合いません)。そのためには+1のOE品を最低2つぐらいは必要です。+1OE品を揃えれば、魔法込みでAC-55、MR50を確保できるはずです。
※MR55のナイトの場合、フェニの魔法攻撃でMAX250〜300ぐらいのダメージを受けます。通常のフェニの魔法攻撃は3〜4秒ごと。白p1個の回復は70〜80ほど。つまりMR55でちょうどフェニの攻撃を受けきれる計算です。ただしGPを飲んだフェニの場合はこの限りではありません。
※君主やCON初期DE、あるいはSTRナイトのようにHPが450未満の場合、フェニの攻撃2発でCPも間に合わずに死ぬ可能性があります。MRが55以上あっても危険なので注意が必要です。MR100か火リング2個付けであれば、そのような即死はなくなります。

武器

・剣(ナイト・君主など)
 ウェルダンUBではBIG系のモンスが多数登場します。対してアンデット系はそう多くありません。ナイトや君主などの剣装備はツルギ・刀・ダマ剣・カトラスなどが向いています。できれば祝福武器にしましょう。
 対フェニでは命中率が重要になります。命中補正の高いメイルブレイカー(命中+10)は、以前なら非常に有効でしたが、現在はフェニを殴ると損傷してしまうため威力を発揮できません。命中率を確保するにはレベルを48まで上げ、STRやDEXを上げる方がいいでしょう。
 同じPTに君主がいて、グローイングオーラをかけれもらえるなら命中率が上がります。レベル45以上でフルエンチャントしたナイトならフェニにも普通に攻撃が命中するようになるので、損傷のないダマ剣やカトラスを使うことができます。
(*)君主は残念ながらレベル48でグローイングオーラをかけてもフェニにほとんど攻撃が当たりません。フェニ戦では脇役に回ることを考えましょう。
ADENへの道の命中率計算機を使用してフェニへの命中率を試算すると、Lv40のCONナイトが+6MBを使用した場合に30%、PE-STR,PE-DEXをかけて55%。武器が刀ならPE-STR,PE-DEXをかけてもわずか10%です。Lv45で+6MBを使用しPE-DEX,PE-STRをかけてようやく命中率が90%になります。なおフェニの自然回復力は驚異的なので、ひとりでいくら攻撃しても倒すことは出来ないでしょう。
この計算にはリネタージュのステータスシミュレータを使用しました。現在リネタージュのサイトはありませんが、シミュレータ自体は「stsim シミュレータについて」にて引き継がれています。

・弓(エルフ・ダークエルフなど)
 対フェニを考えるならばハンターボウが向いています。レベル45未満のエルフでは、ロングボウやクロスボウではフェニには当たりません。(エンシェントボーガン・ブラインドクロスボウもハンターボウと同程度の命中率があり、さらに攻撃力もあります。ハンターボウとは比較にならないぐらい高価ですが、手に入れられたなら有効です。)
 ただしレベル48のDEXエルフで、風がかかっているならロングボウでも最大命中を出せます。
いつからかは不明ですが、仕様変更があったようで、2007年5月現在、以前よりDEX19以上の命中補正が高くなりました。そのおかげもあってDEXエルフで対フェニの最大命中が出せるようになっています。
 ダークエルフはハンターボウが使用できないので、弓ダークエルフの場合はちょっと高価ですがブラインドクロスボウを用意しますただしダークエルフはそもそも弓職とは言えないので、ダークエルフの場合は近接武器をメインと考えましょう。
※同じくADENへの道の命中率計算機によると、+6ハンターボウを使うレベル48のDEX20エルフがフルエンチャント(PE-DEX,PE-STRなど)してようやく命中率50%ぐらいです。風精霊魔法のウィンドショットを使って80%程度。それぐらいフェニには当たりません。
 これらは最低装備です。実際には+7以上、できれば+8の武器を用意した方が良いでしょう。

・ダークエルフの武器
 ダークエルフは双剣か爪を使います。双剣ならばブラインドデュアルブレード(BDB・攻撃成功+3・追加打撃+1)、爪ならブラインドクロウなどがお勧めです。
 対フェニを考える場合、BDBの方が命中率が高いので、レベルが足りなければBDBの方がいいでしょう。
※レベル45以上のSTR,DEX型ダークエルフで、フルエンチャント状態であればBDBでも十分に命中するようです。STRバランス型でも君主のグローイングオーラがあれば十分に命中します。

補助魔法関連の装備
 以下のような装備を用意します。
アイテム 用途、備考
魔法のヘルム:力
エンチャントウェポン
フィジカルエンチャントSTR
魔法のヘルム:迅速
フィジカルエンチャントDEX
カンタマスクロール
(WIZ・エルフはカンタマ用の魔石)
対フェニのカンタマ用
各種スペルスクロール
エンチャントウェポン、
ディクリースウェイト、
ブレスドアーマーなど
エボニーワンド ナイトのタゲ取り用

 魔法のヘルムは、ナイトや君主が魔法を使うために使用します。PE-STR・PE-DEXをかけることでダメージが増え、攻撃が当たりやすくなります。対フェニでは必須です。
※これらの魔法は、一旦ヘルムを付け替えるなどの作業が必要になります。従って戦闘中にかけることは難しいのですが、右端作戦の場合はラウンド間に余裕があるので、そういう時にかけておきましょう。なお、PE-STRの効果は20分。PE-DEXの効果は20分です。グルーディンやウェルダンUBは、入場開始から終了まで約20分ですので、入場したらすぐに掛けてしまいましょう。
 2005年3月22日のアップデートでこれらの魔法の消費MPが増えたため、ナイトの少ないMPでは自力エンチャントが難しくなりました。PE-DEXやエンチャントウェポンはスペルスクロールで用意した方が良いでしょう。

 カンタマスクロールはフェニの魔法を防ぐために必要です。ただし、MRが十分に高い場合は必要ありません。スペルスクロールはしばしば魔法失敗しますので、確実性を考えるならMRを十分に確保し、カンタマスクロールは補助程度に考えましょう。

 エボニーワンドは、ナイトが遠くにいるモンスのFAを取るために使用します。
※たとえば右端作戦では、近寄ってきた敵を攻撃するために作戦の範囲内から外に出てしまうと、多量のモンスを呼び寄せて最悪全滅する危険があります。従ってタゲをもらってないナイトは、エボニーワンドでモンスを1匹だけ自分のところに引っ張ってきて攻撃するようにします。
 他にもブレスドアーマー・エンチャントウェポンなどのスペルスクロールを用意し、活用しましょう。

回復POT
 ナイトやSTRCON型のダークエルフの場合、できれば白pを50個以上(最低30個以上)用意しましょう。フェニを倒すまでには1分以上かかる場合がしばしばあります。フェニのタゲをもらった人は、そのあいだ白pを押しっぱなしになります。(白pは1秒で1個消費するので、50個あれば50秒は保ちます)
 エルフの場合はそんなにPOTを持てません。しかしエルフはMRが高いため、フェニやサキュからの被ダメは抑えられます。またカンタマも使えます。G-Hなどを併用して持ちこたえましょう。
 いかにナイトでも白pを50個も持てば残りのPOT数は限られてしまいます。トロールベルト(積載量+10%・200k前後)やオーガベルト(積載量+20%・20M前後)を用意しましょう。またスペルスクロール(lv2)でディクリースウェイトを用意しておくと、積載量を増やすことができます(効果時間は30分なので競技開始前に使用すれば最後まで保ちます。)
 アミュレットを着けていないならSTRアミュやCONアミュを装着することで、また腕にパワーグローブ(STR+2)を装着することで積載量を少し増やすことができます。
 またお金はかかりますが、濃縮白pを用意するという方法もあります。
※オレpや白pは1秒に1個しか使えません。つまり回復速度は決まっています。装備を整え、BOXされたときの瞬間的な被ダメを減らさなければ、たとえ白pを100個持っていても使い切る前に死んでしまいます。OE装備をいくつか持てるぐらいにならなければ、いくらPOTを持っていっても無意味になってしまいます。ウェルダンUBでの本当の戦いはできません。

アデナ
 ウェルダンUBを攻略しようと思った場合、赤字になることも覚悟しておいた方が賢明です。毎回POTなどをどんどん消費することになるので、狩りなどでしっかり稼いでおきましょう。
※実装当時に比べるといまは制覇率も上がっていて、ウェルダンUBでもPOT類で黒字にできるようになってきています。

レベル
 最低40以上まで上げておきましょう。理想としては上限の48ですが、45以上あれば取り敢えず十分です。
 レベルは攻撃力・命中率・HPにそのまま関わってきます。レベルは可能な限り上げておきましょう。特に対フェニを考えるならレベル45未満では攻撃が当たりません。
 ダークエルフの場合、レベル45の試練で覚えられるアンキャニードッジ、45以上で使えるようになるアーマーブレイク・シャドウファングによって戦闘力が格段に上がるので、必ず45まで上げ、試練もクリアしておきましょう。


<右端作戦での心得>

 ここでは右端作戦を行う場合の戦い方や、注意すべき点などをを解説します。
 一世を風靡した右端作戦ですが、現在では各サーバーで引きWIZによる戦い方が主流になっているため、お目に掛かることが少なくなりました。ですが記録として、またイベントUBや、BEパターン、それから戦力不足の時などに使用されますので、ここで記しておきます。
 必要ないと思われた方は読み飛ばしてください。>読み飛ばして次の項へ

メンバーの確認
 最初に全体のメンバー構成を確認しましょう。弓エルフが何人いるか。WIZが何人いるか。ナイトが何人いるか。この構成によっても戦い方が変わってきます。
 たとえば弓エルフが多い場合は、彼らが固定砲台として弓を撃ちまくることで、多くのモンスを殲滅できます。逆に弓エルフが少ない場合、遠距離系のモンスに手こずることになります。
※できれば出場者同士が協力し、各PTに1人ずつWIZが入るようにしましょう。WIZはモンスのFAを取るだけでなく、BOXされているナイトやエルフの回復もする必要があります。

指定された範囲を出ない
 右端作戦では、これは絶対に守らなければなりません。一歩でも外に出ると多量のモンスが集まってきます。
 アイテムを拾いに行く、遠距離攻撃の敵を倒しに行く、といった行為はしてはいけません。遠距離攻撃してくる敵は、弓エルフや、WIZがテイムしたモンスターに任せましょう。
 ひとりが出始めると、他の人もついつい「もうちょっとなら大丈夫だよな」と思って一歩踏み出してしまい、それが全体の命取りになります。一人一人がしっかり自制しましょう。
※ナイトの場合、位置取りによっては攻撃に参加できない場合もあります。そういうときでも、範囲外から回り込んだりするのはやめましょう。それもまた多量のモンスを呼び寄せてしまいます。攻撃している人に任せるか、あるいはエボニーワンドで別のモンスを引っ張ってきて、それを攻撃しましょう。
 3Rが終了して、これ以上はモンスが出ない時間になったあとは、ゆっくり前進することになります。右端作戦はモンスターとの陣取り合戦のようなものです。一気に出るのではなく、現在の戦力とモンス量を考えながら、一歩ずつ確実に前に出ましょう。

右端以外で死んだ場合は即リスタ
 1Rは中央で戦って2Rからは右端作戦で戦う場合に、右端に移動する前に死んでしまうことがあります。そういう場合は急いでRESTARTをしましょう。
 モンスは、たとえ死体であってもPCを認識します。そしていったんPCを認識したモンスは行動を開始し、別の生きているPCを求めて動き出します。
 もし右端作戦中に1人が中央付近で死体になっているとすると、その死体が見える範囲のモンス(およそ会場内すべてのモンス)はすべて右端作戦中のPCたちに向かいます。これでは右端作戦の意味がありません。
 右端作戦中に、右端以外で死んでしまった場合は、なるべく早くRESTARTしましょう。

遠距離攻撃系モンスの倒し方
 基本的にはエルフが倒します。弓エルフが少ない場合は、WIZがBBなどをテイムモンスして攻撃させましょう。
 ナイトは、遠距離攻撃の敵にタゲられてしまった場合でも、反撃に行かないで下さい。黙ってPOTを消費させられることは屈辱かもしれませんが、弓エルフたちが退治するのを待ちます。
※前衛にいるナイトを画面の左端ぎりぎりから撃ってくるDEなどは、弓エルフからは見えない場合があります。そういうときはナイトが一旦右の奥に下がり、弓エルフに見える場所までモンスを引いていきましょう。

テイムモンスの活用
 WIZは、第1グループ後半に出てくるBBなどをテイムしましょう。それを使って遠距離攻撃してくるモンス(DEなど)を攻撃しに行かせます。ただし弓エルフが多い(4人以上)場合は、彼らだけで十分戦えるので、敢えてテイムする必要はありません。
 テイムされたモンスを攻撃参加させることは、前衛職の邪魔にもなります。前衛職が十分にいるときは、作戦範囲外にいる遠距離系モンスを攻撃させるようにしましょう。

無闇にF-C・ブリザードを撃たない
 前衛職は、魔法でFAを取られたモンスを攻撃しようとすると効率が落ちます。従ってF-C、ブリザードなどは最小限に止めるべきです。MPが余っているのなら、POTを使っているナイトを回復させてあげましょう。
 ただしWIZの人数が多い場合は、みながF-Cやブリザードを繰り返すことでモンスを殲滅できます。WIZが十分にいる場合はこの方が楽になります。
 ただし、前衛職のPOT消費を抑えるために、敢えてWIZが範囲魔法でモンスを取ったり、殲滅することもできます。ケースバイケースですので、自分の装備やMP、回りの状況を見ながら、どちらがより有効か考えましょう。
※アシタジオ、バーニングウォーリアーなどの仲間意識のあるモンスの場合、出現直後にまずWIZが1匹を攻撃することで、以降に攻撃したナイトやエルフがBOXされるのを防ぐことができます。またサイクロプスや鉄ゴレのように足が遅く攻撃力の高いモンスは、WIZがFAを取っておいて、エルフの弓隊とナイトで片づければ、全体の被ダメージを減らすことができます。そういう場合にはF-Cなども活用しましょう。逆にBBなどのナイトが1対1で簡単に倒せるモンスは、WIZがFAを取らないようにした方が、全体の殲滅速度を上げることができます。

エンチャントはしっかり!
 PE-STRやPE-DEX、エンチャントウェポンは、対フェニ戦では非常に重要です。フェニと戦う前に必ず掛けましょう。右端作戦では、ラウンドの間にけっこうな余裕があります。ナイトはその間にエンチャントを掛けることができます。
 エンチャントウェポンは効果時間30分、PE-STR・PE-DEXは効果時間20分なので、競技開始前(入場直後)にかけておきます。
 なお、エンチャントウェポンは武器ごとにかけるので、複数の武器を持ち替えて使用するなら、忘れずに掛けておきます。


<右端作戦でフェニが出た場合>
 さあ、遂にフェニとの戦いです。右端作戦でフェニが画面内に出た場合を考えます。フェニが画面外の遠い場所に出た場合の対処法は難しいため、ここでは割愛します。

フェニは最後!
 最も大事なことは、フェニを倒しに行くのは最後だということです。
 フェニが登場したとき、たいていはまだ雑魚モンスが残っています。しかも多量に残っている場合があります。それらのモンスを相手している人はフェニ戦に参加できないので、まず先に雑魚モンスを倒し、十分な戦力を確保してから、みんなでフェニを退治しに行きます。可能な限り多くの人数でBOXしなければフェニは倒せません
 ただし、フェニが非常に近くに出て、雑魚モンスがあまり居ない時(手の余っている人が多い場合)には、そのまま余っている人でBOXを始めてしまいましょう。

無闇にフェニを攻撃しに行かないこと
 フェニが出たからと言って、我先にと駆け出さないようにしましょう。画面外に残っていた雑魚モンスを多量に引き寄せてしまいます。雑魚モンスにBOXされながらフェニと戦わなくてはならなくなります。
 まずは焦らないことです。フェニの遠距離攻撃をくらったとしても、白pを使って耐えましょう。
 MR50未満のキャラでは、フェニのFAを取らない方が懸命です。FAを取りたいなら、しっかりとMR装備を用意しましょう。

フェニが作戦の範囲内に出た場合
 つまり、今まで戦っていたその場所にフェニが出た場合です。この場合でも、まず残っている雑魚モンスを退治します。
 ただし、ナイトやエルフの手が十分に余っている場合は、そのままフェニをBOXしてしまって構いません。

フェニが少し遠い画面内に出た場合
 とにかくフェニに攻撃しにいってはいけません。フェニは遠距離から魔法攻撃をしてきますが、白pを使いながら耐えましょう。
 フェニのタゲをもらった人は、一旦奥に下がります。障害物の影に隠れましょう。そうするとフェニは近付いてきます。フェニが作戦の範囲内に入ってからBOXしましょう。

最後は全員でBOX!
 雑魚モンスを一通り片づけたら、残った人全員でフェニをBOXします。みんなが十分な装備を整え、完全なBOXを作った場合、フェニと言えども1分かからず倒せます。
 戦力が十分でない場合は、BOXが2分以上に及ぶこともあります。


<右端作戦ではない場合の心得>
 右端作戦ではない場合は会場全体を使い、みなが自由に動き回ってモンスを攻撃します。ここでは会場全体を使う場合の基本的な戦い方や注意点を挙げます。
 現在ほとんどのサーバーで定着しているスタイルは、この発展型であり、引きWIZによる殲滅を重視した戦い方です。それについては、後述の<攻撃的引きWIZによるモンス殲滅>も合わせてご覧下さい。

1人1体
 以前はモンスを”ハメ”る戦い方が有効でしたが、2004年5月25日のモンスAI強化によっていわゆるハメ技が無効になり、多量のモンスを端に引いていって1匹ずつ退治するという方法は使えなくなりました。
 そのため、個々の参加者がしっかりとモンスを相手する必要があります。1体のモンスを大勢で攻撃するのではなく、できるかぎり1人が1体、あるいは1人で2体ぐらいを受け持つようにしましょう。そうすれば他の人のBOXを防ぐことができ、結果的に全体の殲滅力を上げることができます。

弓エルフは砲台
 弓エルフは、いつどんな状況からでも任意の敵を攻撃できるという最大の利点があります。それを利用して競技場の中央近辺で立ち止まり、他のクラスには厄介な敵を優先的に撃ち続けます。こうした弓エルフの攻撃力は非常に重要です。
 攻撃しながら常に周りに気を配りましょう。自分をタゲっているモンスはいないか、どこかでBOXされそうな人がいないか。どの敵から攻撃すればよいのか、いつも考えながら行動しましょう。
 誰かがBOXされそうになっている時にはそのタゲを剥がしたり、引きWIZを追いかけるスパイダーやブルートを剥がしたり、あるいはサイクロプス・コカトリス・ゴーレムなどの強い敵と戦っているナイトを援護射撃するといった役割も重要です。
 ただし、弓エルフはしばしば真っ先にFAを取ることになります。アシタジオ・バーニングアーチャー・バーニングウォーリアー・イエティなどの仲間意識があるモンスは、総タゲをくらう可能性があるので注意しましょう。


<引きWIZの心得>
 引きWIZとは、全体を使って戦う場合に、多量に出現するモンスの引き役を担当するWIZです。右端作戦では、最後以外は必要ありません。
 引きWIZは全体の殲滅速度のコントロールを行う重要な役です。WIZの引き方次第で競技の行方が決まることも多々あります。

メンバーの確認
 まず最初に、全体のメンバー構成を確認しましょう。特に弓エルフが何人いるかは重要です。

引きすぎない
 全体の殲滅速度を高めるためには、引きWIZは引きすぎないようにしましょう。特に弓エルフが少ない(4人以下)場合には注意が必要です。第1グループや第2グループでWIZが引いていたモンスを倒しきれず、モンスが溜まりすぎて全滅してしまうことがあります。
 また自分の許容量を超えるモンスを引くのは禁物です。もし引きWIZがENDしたら、引かれていたモンスが一塊りとなって近くの参加者に襲いかかり、次々とEND。あっという間に全滅してしまうこともあります。引きWIZは、引き始めたら必ず最後まで引ききることが大切です。
 複数の引きWIZがいる場合にも注意が必要です。互いの引いている量や引くルートを考えて引きましょう。

引くルートをよく考える
 引きWIZがモンスを引いて歩くルートも重要です。基本的には競技場全体を見えるようにぐるぐる回るのですが、あまり端の方競技場の石畳の部分)は歩かないようにしましょう。
 端の部分は追われる人の通り道になっています。また端まで使って回っていると全体がよく見えません。さらに、端にまでモンスを連れていくと、弓エルフたちの射撃範囲から出てしまいます。引いているモンスが土の部分競技場の中央)から出ないように、引きWIZもなるべく土の部分から出ないように回りましょう
 他にも引きWIZがいる場合、互いのルートの邪魔をしないように、競技場の半分だけを使って回ったりすることも必要です。
 また、出来る限り他に戦っている人の邪魔にならないような引き方をするのも重要です。戦っているナイトを囲むように多量のモンスが通過すると、そのナイトはしばらく身動きが取れなくなります。戦力を1人減らしてしまう上に、そのナイトが他にもタゲをもらっていたばあい、逃げ場を失って帰還・ENDしてしまう可能性があります。
 引くルートは十分に考慮しましょう。

遠距離攻撃モンスに注意!
 引きWIZの大敵は、ダークエルフなどの遠距離攻撃系のモンスと、ブルート・スパイダー・エルモアゾンビソルジャーといった足の速いモンスです。それらのモンスからはタゲをもらわないように注意しましょう。タゲをもらった場合でも、焦ってFAを取ってはいけません。FAさえ取らなければ、エルフやナイトが引き剥がしてくれます。
<エルフ、ナイトの皆さんへ>
引きWIZがスパイダー・ブルート・遠距離攻撃モンスなどにタゲられている場合、それを優先して倒しましょう。

状況をよく見る
 どのぐらい引けばよいのか、全体の殲滅速度などを観察しながら、臨機応変に対応しましょう。BOXされている人がいたとしても、無闇にF-Cを撃てばいい訳ではありません。助けた方がいいのか、そのまま放っておいても大丈夫なのか、引きWIZには的確な状況判断が求められます。

第3グループは大胆に!
 第3グループの最後にはフェニが登場します。このときまでに何人のナイトやエルフをフリー(雑魚モンスからタゲられていない状態)にできるかがフェニENDへの近道です。
 第3グループでは、フリーのナイトやエルフを増やすために、思い切って引いても構いません。特に終盤で出てくるKBB・鉄ゴレ・サイクロプスなどは、ブリザードでFAを取ってしまいましょう。そうすることで、ナイトやエルフは残った倒しやすいモンスだけを相手にすれば、すぐにフリーになれます。
 第3グループでは、特に終盤は大胆に引きましょう。

フェニが出たらキャンセレーション
 引きWIZ自身がフェニをBOXすることはありませんが、やれることはあります。WIZがフェニを見かけたら、とりあえずキャンセレーションを掛けておくというのはひとつの方法です。
 フェニはたまに自分でGPなどを使います。このヘイストフェニは凶悪で、MR60程度のナイトではせいぜい10〜20秒しか耐えられません。キャンセレーションをかけることで取り敢えずフェニのヘイストを解除することができます。
 なお、ヘイストを解除するだけならスローでも良いのですが、最近のボスのほとんどがスロー無効になっていますので、ここではキャンセレーションを推奨しておきます。
※フェニがGPを使うということは、フェニがアイテムを持っているということです。つまりGPフェニには確実にドロップがあります。


<攻撃的引きWIZによるモンス殲滅>
 前章ではWIZが引いたモンスを他のエルフやナイトが退治するという方法でしたが、ここでは引きWIZを含めたWIZの魔法攻撃力によってモンスを殲滅する方法を紹介します。
 これはベガでは2003年12月頃から定着した戦い方です。
 基本的には、WIZが可能な限りのモンスを引きます。他のWIZとともにブリザードやライトニングストーム(LS)を連発し、モンスを殲滅します。
 ナイトやエルフは、引きWIZにとって天敵である遠距離攻撃系のモンスや、足の速いモンスを優先的に倒すようにします。
 これによってナイトやエルフがフリーになれるので、POTの消費を抑えることができる上、最後のボスをより確実にBOXすることができるようになります。
 なお、この戦い方をした場合、引きWIZにかなりの経験値が入ります。実際にこの戦い方をするようになったWIZがランキング上位を独占するようになりました。


WIZのPOT類
 WIZは青p・ウィズダムポーション(ウィズp)を持っていきましょう。青pはMP回復量が上がり、ウィズpはSP(魔法の威力)が上がります。
 ただし、ウィズpとホーリー・ウォーク(H-W。足の早くなる魔法)は互いに打ち消しあってしまいます。どちらかしか使用できないので、注意が必要です。
 また武器の持ち替えが得意ならばSOSや魔剣(エルブンソード:魔力)、ラスタバドスタッフやブラックウィザードスタッフを持っていきましょう。これらはSPが+1(BW杖は+2)されるので、魔法の威力が上がります。
 ダメージを受けた場合は、基本的にはヒールではなくPOTで回復します。特に自分が引く場合には、回復用にオレpなどを持っていきましょう。引きながら配布アイテムを拾うことは難しいので、重量が赤くならない範囲でできるだけ持っていきましょう。
 重量が気になる場合は濃縮POTを使う方法もありますが、それが無くなったとき、配布されるPOTにショートカットを切り替えるなどの工夫が必要になります。

誰が引くのか?
 引きWIZは1人のことが多いようです。WIZが複数いる場合でも、引くのは1人か2人だけで、残りのWIZは範囲魔法で攻撃したり、回復役にまわります。
 WIZが複数いる場合、誰が引くのかを競技開始前に決めておくか、その場の流れで見極めましょう。何人もがめいめい好き勝手に引いていては、引きの効率が悪くなります。
 ただし、WIZがお互いに慣れていて、連携を取れるのであれば、複数のWIZで引くこともできます。第1・第2グループは1人が引いて、第3グループはそれまでMPを温存していた別のWIZが引くというやり方もできます。WIZ同士の連携も重要です。

要注意モンスには手を出すな!
 引きWIZにとっての天敵は遠距離攻撃モンスと足の速いモンスです。ウェルダンでは、バーニングアーチャー・ダークエルフ・サキュバス、それからブルート・クモといったものがそれです。
 引きWIZはこれらのモンスに手を出さないようにしましょう。これらのモンスが出現したときには、一旦ブリザードなどを撃つのも止めます。ナイトやエルフがそれらのFAを取ってから魔法攻撃を再開します。
 引きWIZは、どのモンスを引いて良く、どれを引いてはいけないのか、しっかり見極めることが重要です。
 そのためにも、いつどんな敵が出てくるのかを可能な限り把握しておきましょう。出現するモンスとその順番に関しては、出現モンス表をご覧下さい。何パターンもあるので、要注意のところだけでも覚えましょう。
(*)WIZが複数いた場合、クモもブリザードやF-Cで殲滅するというやり方が一般的になってきています。WIZの殲滅力が高い場合はこの方が確実です。
(*)ホーリー・ウォークを覚えているなら、足の速いブルートなどからも逃げ切ることができます。引きWIZをやるなら覚えておいて損はありません。

引きは小さく
 この戦い方をするとき、引きWIZは大量のモンスを引くことになります。小さく回ることでモンスを狭い範囲に留めれば、LSなどの範囲魔法の効果も十分に発揮できます。
 足の速いモンスを引いてしまうと、これが実行出来なくなります。そのためにも、足の速いモンスには、あまり手を出さないようにしましょう。(もしタゲられても手を出さなければ、エルフやナイトがFAを取って剥がしてくれます。)
※以前は、引いているモンスが画面外に出ると、そのモンスはタゲを変えてしまいましたが、現在ではどこまでも引きWIZを追ってきます。モンスが大量になったときには、モンスの位置を気にしないで思い切って引いて構いません。

他のクラスは難敵を倒せ!
 引きWIZの効果を最大限に発揮するためにも、ナイトやエルフといったクラスは、引きWIZの天敵である遠距離攻撃モンスや、ブルートなどの足の速いモンスを優先的に倒しましょう。これらは可能な限り素早く倒す必要があります。
 もし複数のブルートなどにタゲられたとしても、引きWIZがきちんと機能していれば、フリーで動けるナイトやエルフは多いはずなので、助けが来るのを信じて頑張りましょう。
 ナイトやエルフは、それらの敵が出現した場合、そちらを優先して倒すようにします。たとえばサキュバスが出現したときに他のモンスと1対1であったりしたなら、先にサキュバスを叩きに行きましょう。難敵を早く倒すことが大切です。それまでは他のモンス1匹に攻撃されるぐらいは無視する気概で行きましょう。

ナイトは槍を上手く使うべし
 引きWIZがモンスを多量に引く場合、ナイトはそれを追いかけながら攻撃することになります。これはとても非効率的になります。
 そういうときには2セル攻撃のできる槍が役に立ちます。ナイトは副武器として槍を持っていきましょう。エルブンスピアーならば片手なのでACは変わりません(グラフィックは両手持ちですが片手装備です)し、アンデット系モンスにダメージボーナスが付くので、エルモア系モンスの殲滅がかなり早くなります。また、戦闘中に武器を持ち替えられるように練習しておきましょう。
 ただし槍と剣の持ち替えは、現在は未変身でないとできなくなっています。どちらかに絞った方がやりやすいでしょう。
 またモンスのAI変更によって、現在はタゲ変がしやすくなっています。槍よりも剣などの1セル武器で殴ったほうが、モンスのタゲがすぐにこちらに向き変わります。

ボスには余裕を持って!
 ボスが登場したときでも、引きWIZがしっかり機能していればナイトやエルフはフリーでいられるはずです。引くのはWIZに任せて、まずはドレイクを倒しましょう。焦らないことが重要です。ドレイクを倒したら、一旦体勢を立て直し、人数が揃うのを確認してからフェニを全員でBOXしましょう。


<フェニドロップをねらうために>
 フェニからのドロップを狙うためにはどうすれば良いのか……と、頭を悩ませている人もいることでしょう。
 ここでは、知人のナイトさんがフェニのドロップを狙うために実践していた、装備や準備、実際の戦い方、注意点などをご紹介します。いまでは主戦力がダークエルフとなっていて、また現仕様上では通用しないこともあるかもしれませんが、特に前衛職にとって何かの参考になるのではと思います。
 なお、この項目はあくまで、フェニからのドロップを狙うためにどんな工夫をするのか、という参考のために書いています。

POTなど
 まずフェニを3分間叩ききるだけのPOTとカンタマスクを用意します。POTは濃縮CPとCPを混ぜて用意します。濃縮CP60個、CP60個ぐらいでしょうか。そこにOPや濃縮OPを加えます。
 カンタマスクは50枚ぐらい用意します。通常は10枚も使いません。多くても20枚でしょうか。しかしカンタマスクはPOTに比べて軽いので、念のために余分に持って行きます。POTが尽きそうになったら予備のカンタマスクが役に立ちます。
 なぜ3分かというと、フェニが出現してからUBが終了するまで3分10秒〜3分40秒かかるからです。実際に3分戦うことはまずありませんが、3分戦えるだけのPOTがあれば少人数でも十分でしょう。
 実際にフェニを叩くときには、なるべくPOTを使います。間に合わないときやPOT残量が少ないときだけカンタマスクを使います。
 この段階で、ベルトを着けずにフルエンチャして重量が58%未満でなければなりません。理想的には48%以下です。重量によって命中率が下がってしまうからです。ベルトを着けないで計算するのは、ガースト変身するとベルトが外れるからです。
 どうしても重くなるなら、鎧などの重さを考え直しましょう。
ガースト変身を使わず、サキュバス変身などのベルトが着用できる変身を使用するならば、ベルトを着けた状態での重量を考えましょう。
 ベルトを着け、雑魚モンス用の赤pやジュースを積みます。
 フェニ用のPOTと雑魚用のPOTを分けているのは、雑魚用のPOTはフェニにつっこむ前に、重量調整のために捨てるからです。同じPOTを個数調整して捨てるより、雑魚用POTをひとまとめに捨てる方が簡単で素早く実行でき、間違いもありません。
 基本的には、途中の配布POTは拾いません。必要に応じて1,2回拾うだけです。なぜなら拾えるとは限らないからです。最初から拾えないことを想定していれば、拾えなくてPOTが足りなくなることもありません。
 入場してからMP回復のためなどにPOTを床置きする場合、雑魚モンス用のPOTを、重量が48%以下になるように置きます。万が一POTを盗まれた場合でも最後まで戦い、フェニと対戦できるようにするためです。

 ヘイストはGGPでもいいですが、必ずGPなども持って行きます。キャンセをかけられたりした場合に、すぐに飲み直せるようにSCに入れるためです。重さが気になる場合はワインやウイスキーにします。

武器
 損傷しない武器を選択します。強化数は+8以上で。
 損傷するとダメが小さくなり、命中率も悪くなります。ナイトならダマ剣かカトラスを使います。
 戦闘中に砥石を使うには慣れが必要で、しかも砥石の分だけ重量が増し、POTの積載量が減ります。ダークエルフの武器がほとんど損傷しないことや、全体の命中率がアップしていることを考えると、現仕様では損傷する武器はかなり不利となります。
 MBは命中率が高く対フェニには有効ですが、ダメが小さい上に損傷するので、現仕様ではフェニドロップを狙う場合に不利です。
 ダークエルフならば、命中率と一発大ダメージを狙うならDB、平均ダメアップを狙うならクロウを選択できます。ブラインド系なら損傷しません。
 なおダマ剣などでは命中率補正が十分とは言えないので、レベルを上限の48にし、STRやDEX増強装備を着けたり、エンチャントを細かくかけるなど、十分な準備が必要です。君主のグローイングオーラがあれば、その問題は楽に解決できます。
 なお両手武器という選択肢もありますが、振りが遅いために合計ダメージが少なく、そのうえOE武器が入手しづらいため、あまり現実的とは言えません。今後、より良い両手武器が実装されれば有効になるかもしれません。

防具
 対フェニでガースト変身を使用する場合、t-s、鎧、靴、アミュレット、ベルトが外れます。従って攻撃回数を重視してガースト変身になるなら、これらの装備を着けていない状態での戦闘能力を考えなければなりません。

 リングは火リング2個を装備します。グローイングオーラなどを含めMR100にできるならば、その方が安定感はありますが、ガースト変身をする前提ではMR100の確保はまず無理ですし、君主がいつもいるとは限らないので、火リング2個付けをベースとします。
 装備を場合によって着け替えることもできますが、そうすると混乱して装備をし忘れたりするリスクが高くなるので、基本的には装備の着け替えは不要になるように準備します。
 小手はp-gです。攻撃力アップと所持重量制限アップを狙います。
 アミュレットは、ガースト変身するならば外れるので意味がありません。イベントでDK変身などが使えるときには、ダメアップを狙ってSTRアミュを使ってもいいでしょう。ただしSTRアミュを着けることでダメがアップするかどうかを事前にチェックする必要があります。
 鎧や靴などは軽いものを選びます。MCMは使用しません。ECM、もっと言えばEBPを使います。ガースト変身時には、どうせ鎧も靴も外れます。全体の装備が軽ければその分、POTを増やせます。
 ただし装備を軽くしようとするとACが悪くなってしまい、フェニ前の雑魚で苦戦してしまいます。自分の装備レベルや戦い方などと合わせて決めましょう。
 ベルトはトロールベルトで十分ですが、対フェニでの安定度を考えるならボディベルトなどの選択も有効です。CON型ではボディベルトは必要ないでしょう。

SCとホイール
※現在は以下の仕様とは異なっているようです。POTを押しっぱなしにした状態でカンタマスクのFキーを押しても、いつでもカンタマは発動するようです。ただしPOTのFキーを押しながら同時にカンタマのFキーを押すと、POTの使用が停止し(押しっぱなしのはずのPOTのFキーが無効になる)、Fキーの押し直しが必要になります。
 ショートカット(SC)にはPOTとカンタマスクを入れておきます。それ以外なら変身スクも入れておくと便利です。
 重要なのは、フェニにつっこむときには、ホイールの位置がカンタマスクになっていることです。
 POTはFキーで、カンタマスクはホイールボタンで使用します。逆だと必要なときにカンタマスクが使えない可能性があるからです。
 Fキーには一部ディレイがあり、FキーでPOTを使いっぱなしにしていた場合、いきなり他のFキーを押して帰還スクやカンタマスクを使おうと思っても効かない場合があります。2番目のFキーが使用できるようになるまで0.4秒程度の時間がかかります。たしかにFキーを押したはずなのにカンタマスクが使用されずに死んでしまった……ということもあり得ます。
(※より正確に考えるなら、SCが有効であった時から0.4秒程度です。Fキーを押しっぱなしでPOTを使っていた場合なら、最後にPOTが使用されてから0.4秒程度ということになるため、最後にPOTが使用されてから0.3秒後に死にそうになって慌ててFキーを押したのが0.4秒後ならばFキーは有効です。POT連打から帰還するときに帰還できたりできなかったりするのは、このFキーのディレイを知らないことが原因であることが多いでしょう。)
 一方、たとえFキーを押しっぱなしにしていても、ホイールボタンならばいつでも有効になります。POTのFキーを押しっぱなしにしながら、必要な瞬間にカンタマスクや帰還スクを自在に使えるわけです。
 ただしアイテムのディレイは適用されますから、Fキーで白pを押しながらホイールでオレpを連打しても併用できるわけではありません。
 帰還が苦手で、いつも遅れてしまうという人は、ホイールを帰還に合わせておきましょう。POTを使いながらでも帰還できます。戦争に参加する前衛職なら、もともと帰還スクにホイールを当てる習慣になっている人も多いことでしょう。

 ナイトなら余ったSCにはGPやBPでも入れておきましょう。UBにはたまに愉快犯的にキャンセをかける人が出没するので、慌てずに再度GPBPを飲めるように準備しておきます。

フルエンチャント
 フェニが出現する前にエンチャントがかかっていることを確認します。
 ダークエルフであれば、ダブルブレイクやシャドウファングなどもしっかりかける必要があります。

重量
 重量が58%を超えると命中率が体感で分かるほど下がってきます。フェニをたたく場合には命中率が重要ですので、重量は必ず58%未満になるようにします。理想的には48%以下です。
 余分なPOTがあれば、フェニに行く前に捨てて軽くします。雑魚用とフェニ用のPOTをきちんと分けていれば、戦闘中でもスムーズに捨てることができます。思い切って飲んでしまってもかまいません。
 ガースト変身をする場合にはベルトが外れるので、トロールベルトなどを使っているなら、それを外した状態での重さを確かめておく必要があります。

オーラをもらう
 PTを組んでいてオーラがもらえる場合は、戦闘中にもしっかりとオーラがもらえるような位置取りをしましょう。
 UBの競技時間を考えると、どうしてもオーラをかけ直す必要があります。プリの性格にもよりますが、2Rのインターバルやモンスが途切れたときにオーラをかけ直すか、もしくはオーラが切れる数秒〜数十秒前にかけ直します。そのときに画面内にいないとオーラの効果をもらえません。
 タイミングをきちんと計り、またプリの位置を確認しながら戦い、オーラをもらえるようにしましょう。

フェニの出現タイミング
 フェニがいつ出現するのかを把握しておきます。
 パターンによって、最後のモンス(鉄ゴレ)が出てから何秒後にフェニが出るのかが決まっているので、それを覚えておき、そのタイミングには、自由に行動できるような心構えをしたり、またエンチャントをかける必要があります。
 フェニが出る前に、雑魚用に持ってきたPOTを捨てて軽くしておきます。誰かが拾って使ってくれるでしょう。
 フェニ出現の直前までは普通に戦います。フェニBOXを完成させるには他の人の力も不可欠なので、他の人が戦っているモンスを協力して倒して、フェニBOXに参加できる人数を確保しておきます。
 出現タイミング5秒前になったらカンタマを張ります。カンタマの効果は10秒です。ただしホンケロの2セル攻撃にもカンタマが反応してしまうので、ホンケロと戦っているなら注意が必要です。
 このときカンタマを張るのは、フェニの最初の一撃をカンタマで防ぐためですが、安全のためではありません。被ダメモーションによって足を止められ、フェニへの先陣争いで遅れるのを防ぐためです。従ってフェニに向かう途中でカンタマが発動しても、かけ直しはしません。そのままフェニに突っ込みます。
 フェニが出現してからカンタマスクを使っても、そのモーションのために足が止まるため、やはり先陣争いでは不利です。さらにカンタマスクは必ず成功するとは限らないため、場合によっては2,3回やり直すことも必要になります。ですので、必ずフェニが出現する直前にかけておきます。

フェニを見つけたら
 急いで近づきます。
 もしもフェニが上や右や下に見えているなら、フェニにとりつく直前に変身スクを使用し、左側に変身リストを表示しておきます。迅速にガースト変身するためです。
 操作を軽快にするためにも変身スクはSCに入れておいた方がいいでしょう。
 あまり早くからリストを表示すると、ウィンドウが邪魔になって動きが制限されることがあるので、注意が必要です。

フェニのタゲ取り
 最初に重要になるのは、フェニをどれだけ早く叩けるかです。出現位置によってはすぐには叩けない場合もあったり、自分からは遠い場合もあります。そういう場合は、フェニのタゲを取って自分の方へ引き寄せます。
 また、位置関係によっては“追い斬り”になって攻撃が空振ってしまう可能性があるので、時間的な余裕があるならタゲを取っておいた方がいいでしょう。
 最初から自分が第一発見者なら必要ありません。そのままつっこむべきです。
 タゲ取りにはアイスダガースクを使います。エボニは遠距離物理攻撃扱いで通常の命中判定が適用されるため(+0武器による攻撃と同程度)、対フェニでは命中率が相当落ちます。IDスクも魔法が失敗する可能性がありますが、エボニの命中率よりは成功率は高くなるでしょう。
 ただしエボニや魔法モーションは非常に遅いので、できるだけ使わないのが得策です。IDスクを使っているあいだに、他の人にフェニを先に叩かれてしまっては意味がありません。

BOX位置
 叩けるならどこでもかまいません。より早く叩ける場所に位置を取るべきです。
 ただし自分が第一発見者であるなど、時間的に余裕があるなら、フェニの右か下の位置を取ります。
 ときどき雑魚を引き連れたままフェニにつっこんだり、あるいはフェニの範囲魔法に巻き込まれて死んでしまい雑魚を解放してしまう人もいます。その雑魚モンスは(その前に誰からも攻撃されていないのなら)左上の人から順番にタゲります。つまりBOXの左上は危険ゾーンです。より安全に叩くなら右か下の位置が鉄則です。

攻撃開始後の変身
 フェニの隣セルに入りオート攻撃にしたらすぐガースト変身します。
 ウィンドウの右側にあるスライドバーは、右クリックをすることで即座にクリックした位置が表示されます。変身リストのガーストの位置を覚えておき、右クリック一発でガーストが表示されるように慣れておきます。
 変身するとオート攻撃が解けるので、ふたたびオート攻撃にします。

 ガースト変身の利点は3つです。
 1つはウェルダンUBに参加できるレベル48までの変身でもっとも攻撃速度が速いこと。
 1つは、ヘルム・マント・盾・リングが着用できるためMRや属性MRをほとんど下げないで済むこと。
 最後は補助魔法が非常に高速であること。この補助魔法にはカンタマも含まれるため、カンタマスクの使用速度が速くなります。
 カンタマスクの使用速度が速いことには意外に知られていない利点があります。カンタマスクを使うモーション(補助魔法モーション)のあいだは、攻撃が止まり、POTが使えなくなります。攻撃も回復も止まってしまうのです。
 GPBP速度のナイトであれば、未変身では0.83秒、サキュバスでも0.61秒です。ガースト変身ならば0.45秒にできます。
このカンタマのモーションは時に致命的となります。とくにダークエルフはGP速度しか出ないため、サキュバス変身でも0.82秒は攻撃もできずPOTも使えない状態になります。たとえカンタマでフェニの攻撃を防げても、雑魚モンスにタゲられている時だと、下手をするとカンタマスクを使ったために死ぬこともあり得ます。

叩いている最中
 HPバーや状況を見ながらPOTやカンタマスクを使い分けます。
 カンタマスクは非常に有効なのですが、使用モーション中は攻撃が一時的に止まるため、フェニドロップを狙うならできるだけ使わないようにします。あくまで安全の確保のためと考えましょう。
 損傷する武器なら、砥石を使うことも必要です。

優位なクラスについて
 ドロップを狙うためのクラスは何にすべきか。これはそのときの仕様によって変わっていきます。
 これまでの移り変わりを見てみると、まずミニコロシアム実装当時はまだダークエルフというクラス自体がなく、命中率の関係からドロップを狙うには圧倒的にナイトが有利でした。
 その後、魔法の強化によってWIZが有利になりましたが、2005年11月22日のEPI4実装時にフェニックスのHPやMRが強化されたことで、魔法攻撃の優位性は失われました。
 現在では君主魔法のグローイングオーラによる命中率アップもあり、やはり攻撃力の強いダークエルフがもっともドロップを取りやすいようです。2007年5月現在でも、ウェルダンUBに出場する前衛職は、ほとんどがダークエルフです。
 またエルフもトリプルアローがあり、DEXによる命中補正が高くなったことから、特に風エルフは有効なのではないかと言われています。
 優位性は常に移り変わっています。自分なりに工夫してドロップを狙いましょう。

<最後に>
 何よりも焦らないことが重要です。そのためにも装備をしっかりと整えておきましょう。装備を整えれば余裕ができるので、周りをよく見てから動くことができるようになります。UBは一人で戦いきれるものではありません。必ず周りの参加者との協力が必要になります。

・習うより慣れろ!
 色々と書きましたが、実際にUBに参加して戦っていけば、どの程度の装備が必要なのかが分かってきます。(むしろ、この程度の装備ではまったく駄目だと分かるかもしれません)。怖れずにどんどんUBに参加しましょう。



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