たとえばこんな青い空を
February 1999

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2月19日(金)

この強い風の中を
風に負けず、風に乗って
高く高く高く
円を描いて上昇するその視野には
いったい何が映っているのか


2月17日(水)

風に運ばれてきた
柔らかな暖かさ
氷の去った水面から覗く
誰かの捨てていった昨日


2月16日(火)

夕刻の陽に彩られた西の空
見つめるうちに周囲は闇に溶けていく
何気ない一日の終わりも
大きな大きな祝福を受けて


2月15日(月)

遠くから新聞配達のバイク
どこかの部屋の目覚まし時計
解け合い混ぜ合わさってひとつになる
それは街の目覚める音


2月12日(金)

時折逆巻く風にも自らを委ね
ただひたすらに舞う無数の雪片
何の作為もないはずのその動き
何故にか僕は目を離すことが出来なくて


2月10日(水)

陽差しの中に座り
頭上を覆う青に吸い込まれていると
「空」は「空」なのだと発見したりする
限りなく穏やかな冬の日


2月4日(木)

その闇のわずかな一隅を
灯火は鮮やかに切り取り
雪は舞い続ける