2月19日(金)
この強い風の中を
風に負けず、風に乗って
高く高く高く
円を描いて上昇するその視野には
いったい何が映っているのか
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2月17日(水)
風に運ばれてきた
柔らかな暖かさ
氷の去った水面から覗く
誰かの捨てていった昨日
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2月16日(火)
夕刻の陽に彩られた西の空
見つめるうちに周囲は闇に溶けていく
何気ない一日の終わりも
大きな大きな祝福を受けて
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2月15日(月)
遠くから新聞配達のバイク
どこかの部屋の目覚まし時計
解け合い混ぜ合わさってひとつになる
それは街の目覚める音
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2月12日(金)
時折逆巻く風にも自らを委ね
ただひたすらに舞う無数の雪片
何の作為もないはずのその動き
何故にか僕は目を離すことが出来なくて
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2月10日(水)
陽差しの中に座り
頭上を覆う青に吸い込まれていると
「空」は「空」なのだと発見したりする
限りなく穏やかな冬の日
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2月4日(木)
その闇のわずかな一隅を
灯火は鮮やかに切り取り
雪は舞い続ける
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