たとえばこんな青い空を
January 1999

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1月29日(金)

重なる枝と枝は
その遙か彼方の蒼い高みへと導く階段
意識よ
透明な媒質の中を
上れ、上れ、上れ


1月17日(日)

冬の河原は人を拒絶して
対岸を遠く、遠く引き離す
烏だけは自由に行き交い、
そして僕はただ立ちつくしている。


1月15日(金)

雪の中で咲く花、何を思う
その強い赤は生きていく意志
強く、強くありたい
ただひとつの生命のために


1月8日(金)

あらゆる枝に雪が咲く
街灯の光を透過させるその白に
惑わされ
迷わされ 道を見失う


1月7日(木)

冬の中に春を見つけること
厳しさの中でも目覚めに備えて

僕の気分に関わらず
僕の中の細胞は着実に機能し続ける

やがて訪れる未来、
それを春と呼ぶために


1月4日(月)

雪、雪、雪。
白く縁取られた世界は日常から遊離して。
寒さにかじかむ指の痛みが
僕が生きていることを僕に伝える。


1月1日(金)

初日の光を受ける西の空の雲
薄紅に染まる